インフルエンサーのキャスティングの流れ

インフルエンサーのキャスティングの流れ

インフルエンサーマーケティングの成功は、適切なインフルエンサーをキャスティングできるかで大きく左右されます。

しかし、自社のブランドや商品に最適な人材をどのように見つければ良いのでしょうか。

この記事では、インフルエンサーの選定基準の設定から候補者のリストアップ、そして契約締結に至るまでの一連の流れを、5つのステップに分けて具体的に解説します。

このプロセスを理解し、実践することで、マーケティング効果の最大化を目指しましょう。

目次

エンカラーズはお客様の課題解決を共に実現するデジタルマーケティングパートナーです。⇒エンカラーズがわかる資料をダウンロードする

1.選定基準の設定

インフルエンサーキャスティングを成功させるための最初のステップは、自社の目的やブランドイメージに合った「選定基準」を明確に設定することです。

この基準が曖昧だと、候補者選定の軸がぶれてしまい、期待した効果が得られません。

基準を設けることで、その後のリストアップや絞り込みのプロセスが効率的かつ効果的になります。

まず、キャンペーンの目的(認知度向上、販売促進など)を明確にしましょう。

その上で、ターゲットとする顧客層と親和性の高いフォロワーを持つか、ブランドイメージと合致しているか、エンゲージメント率(いいね、コメントなどの反応率)は高いか、過去に炎上やトラブルがないかといった具体的な項目を洗い出します。

フォロワー数だけでなく、その質や熱量を見極めることが重要です。

参考:インフルエンサーの選定基準の設定

2.候補者リストアップ

明確な選定基準を設定したら、次はその基準に合致するインフルエンサーの候補者をリストアップする段階に移ります。

この時点では、可能性のある候補をできるだけ幅広く集めることが重要です。

リストアップの方法は多岐にわたり、自社のリソースや目的に合わせて使い分けることで、効率的に候補者を見つけ出すことができます。

具体的な方法としては、SNSのハッシュタグ検索で関連性の高い投稿をしているインフルエンサーを探す、専用のインフルエンサー検索ツールやプラットフォームを活用する、インフルエンサーキャスティングを専門とする代理店に依頼するなどがあります。

また、競合他社がどのようなインフルエンサーを起用しているかを調査するのも有効な手段の一つです。

これらの方法を組み合わせ、多角的な視点から候補者リストを作成しましょう。

参考:インフルエンサー候補者リストアップ

3.候補者のスクリーニング

幅広くリストアップした候補者の中から、よりブランドに適した人材を絞り込む工程がスクリーニングです。

この段階では、リストアップした候補者一人ひとりの詳細な分析を行い、ブランドとの適合性や潜在的なリスクを評価します。

データと定性的な情報の両面から、客観的に候補者を見極めることが成功の鍵となります。

まずは、過去の投稿内容を徹底的にチェックしましょう。

ブランドイメージを損なうような投稿や、過去のPR案件での成果を確認します。

次に、フォロワーの属性(年齢、性別、地域など)が自社のターゲットと一致しているか、インサイトデータ(投稿のリーチ数やエンゲージメント率など)を分析します。

コメント欄の内容から、フォロワーとのコミュニケーションの質やファン層の熱量も確認することが重要です。

参考:インフルエンサー候補者のスクリーニング

4.アプローチ&交渉

スクリーニングを経て候補者が絞り込めたら、次はいよいよインフルエンサー本人や所属事務所へアプローチし、具体的な条件交渉を開始します。

この段階では、こちらの依頼内容を明確に伝え、相手の意向を正確にヒアリングすることが重要です。

丁寧かつ誠実なコミュニケーションを心がけ、良好な関係を築く第一歩としましょう。

アプローチは、SNSのダイレクトメッセージ(DM)やメール、所属事務所の問い合わせフォームなどを通じて行います。

メッセージには、自社の紹介、依頼したい企画の概要、インフルエンサーに魅力を感じた点などを具体的に記載し、熱意を伝えます。

その後、投稿内容、投稿回数、期間、報酬(ギフティング、固定報酬、成果報酬など)、二次利用の範囲といった具体的な条件を提示し、双方の合意点を探っていきます。

参考:インフルエンサーへのアプローチと交渉

5.最終決定と契約

交渉がまとまり、起用するインフルエンサーが最終決定したら、トラブルを未然に防ぐために必ず契約を締結します。

口約束だけでなく、書面で合意内容を明確に残すことが、双方にとって安心してプロジェクトを進めるための重要なステップです。

契約書には、これまでの交渉で合意した内容をすべて盛り込む必要があります。

具体的には、業務内容(投稿プラットフォーム、投稿回数、日時指定など)、報酬額と支払条件、成果物の権利(二次利用の可否や範囲)、競合他社製品のPRに関する規定(競合排除)、そして秘密保持義務などです。

特に、2023年10月から施行されたステルスマーケティング規制に対応するため、PR表記を徹底する旨も明記することが不可欠です。

内容に不安があれば、弁護士などの専門家に確認を依頼しましょう。

参考:インフルエンサーの最終決定と契約

まとめ

インフルエンサーのキャスティングは、単にフォロワー数が多い人物を選ぶ作業ではありません。

この一連のプロセスを計画的に実行することで、自社のブランド価値を高め、マーケティング目標を達成するための最適なパートナーを見つけ出すことができます。

成果の出るインフルエンサーマーケティングの実現に向けて、ぜひこの流れを参考にしてください。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次