Go・Do・Buy・Knowクエリの意味は?例を交えて解説

検索ユーザーが入力するキーワードには、多種多様な意図や目的が潜んでいます。SEOを考えるうえで、ユーザーがどんな目的を持って検索行動をしているのかを見極めることは非常に重要です。なぜなら、検索エンジンはユーザーの求める情報やアクションを満たすコンテンツを優先的に表示しようとするからです。

そうしたユーザーの検索意図をシンプルに分類する手法として、「Go・Do・Buy・Know」の概念がよく知られています。たとえば、あるユーザーは「スターバックス 渋谷」と検索して、特定の店舗の場所を調べたい(Go)と考えているかもしれません。また別のユーザーは、「パンケーキ レシピ」と検索して、おいしいパンケーキの作り方を知りたい(Do)と考えているかもしれません。

本記事では、Go・Do・Buy・Knowクエリそれぞれの意味や特徴、さらにそれらに沿ったSEO対策のポイントを詳しく解説していきます。実際の検索例を交えながら、どのようにユーザーの満足度を高め、サイトの評価を上げるかを考えていきましょう。この記事を最後まで読むことで、検索エンジン対策において重要となる「ユーザーの検索意図」をより的確に理解し、より効果的なコンテンツ戦略を立てられるようになるはずです。

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目次

Go・Do・Buy・Knowクエリの概要

ユーザーが検索エンジンを利用する際の目的は、大きく分けると以下の4つに分類できると考えられています。

  1. Goクエリ: 特定のサイトや場所に「行きたい」という意図
  2. Doクエリ: 特定の行動を「したい」という意図
  3. Buyクエリ: 商品やサービスを「購入したい」という意図
  4. Knowクエリ: 何らかの情報を「知りたい」という意図

こうした分類は、ユーザーの検索行動を分析するうえで大変便利です。検索キーワードが表す意図を予想しやすくなるため、どのようなコンテンツを提供すればユーザーのニーズを満たすことができるかを検討しやすくなります。それでは、各クエリの意味や特徴をもう少し掘り下げていきましょう。

Goクエリとは?

Goクエリは、ユーザーが特定のWebサイトや実店舗、あるいは地理的な場所へ「行きたい」「アクセスしたい」という意図を持つ検索を指します。キーワードとしては、ブランド名・サービス名・店舗名などがよく含まれます。

  • 目的: 特定のサイトや場所に「行きたい」という意図
  • : 「YouTube」「Amazon」「スターバックス 渋谷」

このようなクエリは、ブランド名やサービス名の認知度がある場合に頻繁に見られます。たとえば「YouTube」というキーワードは、ほぼ確実にYouTubeのサイトへアクセスしようとするGoクエリであり、Google検索結果のトップにはYouTube公式サイトへのリンクが表示されます。また、店舗名と地名を組み合わせて検索する場合(「スターバックス 渋谷」など)は、店舗の場所や営業時間などの情報を求めています。

Doクエリとは?

Doクエリは、ユーザーが具体的な行動や作業を「したい」という意図を持つ検索を指します。作業の手順や方法、ダウンロード先など、アクションにつながる情報を求めるケースが多いのが特徴です。

  • 目的: 特定の行動を「したい」という意図
  • : 「パンケーキ レシピ」「アプリ ダウンロード」

このようなクエリを入力するユーザーは、何かしらのタスクを実行したい意欲が高い場合が多く、手順や方法をわかりやすくまとめた記事や動画が求められます。たとえば「パンケーキ レシピ」と検索するユーザーは、美味しいパンケーキの作り方を具体的に知りたいので、写真や動画を添えたレシピ解説が歓迎されるでしょう。

Buyクエリとは?

Buyクエリは、商品やサービスを「購入したい」という意図を持つ検索を指します。購入前に情報収集をしたい、価格比較をしたいなど、購買プロセスが大きく関わってくるのが特徴です。

  • 目的: 商品やサービスを「購入したい」という意図
  • : 「スマートフォン おすすめ」「カメラ 価格比較」

「スマートフォン おすすめ」といったキーワードは、具体的にどのスマホを買うべきか、どのような特徴があるかを比較検討したいユーザーの意図を示します。また「カメラ 価格比較」の場合は、予算に合う最適なカメラを探すために、複数の製品や価格を比較できる情報を求めています。こうしたBuyクエリは購入意欲が高いため、ECサイトや商品のアフィリエイトを展開するサイトにとって非常に重要な検索キーワードとなります。

Knowクエリとは?

Knowクエリは、ある情報や知識を「知りたい」という意図を持つ検索を指します。単に情報を収集したいだけの場合や、学術的な内容を深く理解したい場合まで含まれます。

  • 目的: 情報を「知りたい」という意図
  • : 「東京 天気」「SEOとは」

こうしたクエリを入力するユーザーは、調べものや学習目的で検索しているケースがほとんどです。「SEOとは」というキーワードであれば、SEOの基本的な概念をわかりやすく説明する記事や、最新の動向を解説するブログ記事などが求められます。

各クエリに適したSEO対策

Go・Do・Buy・Knowクエリの特徴を理解したうえで、それぞれのクエリごとに最適なSEO対策は異なります。以下では、クエリごとに考えられる主な対策やコンテンツの作り方を解説します。

Goクエリ向けのSEO対策

Goクエリは、ユーザーが特定のサイトや場所を訪問しようとしているため、対策としてはブランドや店舗の認知度向上が重要になります。さらに、サイト内で迷わず目的の情報や場所にたどり着けるかどうかが評価のポイントとなります。

  • ナビゲーション最適化:
    サイトマップやパンくずリスト、内部リンクを整備することで、ユーザーが目的のページに素早くアクセスできるようにします。また店舗検索の場合は、地図の埋め込みや所在地・営業時間をわかりやすく表示することが大切です。
  • ブランド力向上:
    Goクエリが増えるためには、ユーザーにとって認知度の高いブランドや店舗であることが欠かせません。SNSなどでの情報発信や、広告出稿、オフラインでのプロモーションなどを行い、ユーザーが直接ブランド名や店舗名で検索してくれる環境を作りましょう。

Doクエリ向けのSEO対策

Doクエリは、ユーザーが具体的な行動を起こそうとしているため、その行動をスムーズに実現できる手助けをするコンテンツが好まれます。言い換えれば、ユーザーが手順やコツを即座に理解できるかどうかがポイントです。

  • ハウツー記事の作成:
    読者にとってわかりやすい手順やプロセスを提示しましょう。文章だけでなく、図解や動画を取り入れることで、理解をより深めることができます。たとえば料理のレシピなら手順をステップごとに区切り、材料や分量を箇条書きにするなど、ユーザーが実践しやすい形にまとめることが重要です。
  • 動画や画像の活用:
    特に手作業が伴う内容の場合は、テキストだけの説明よりも映像や写真のほうが把握しやすい場面があります。動画プラットフォームに短い解説動画をアップしてブログやサイト内に埋め込むと、ユーザーにとって利便性が高まります。検索エンジンも動画コンテンツを評価する傾向があるので、SEO対策としても有効です。

Buyクエリ向けのSEO対策

Buyクエリは、購入意欲が高いユーザーを対象とするため、いかに購入・成約までをスムーズにつなげられるかが鍵になります。商品やサービスの魅力を十分に伝えつつ、信頼性を高める仕組みを用意することが重要です。

  • 商品レビューの掲載:
    実際に商品を購入したユーザーの口コミやレビューを掲載すると、信頼度が上がります。また、商品スペックや価格の比較表などを用意することで、購入検討中のユーザーが判断しやすくなるでしょう。
  • CTA(行動喚起)の工夫:
    「購入はこちら」「カートに入れる」「お問い合わせはこちら」など、ユーザーが次のステップに進みやすいように明確なボタンやリンクを用意しましょう。ボタンのカラーや配置場所を最適化するA/Bテストも有効です。

Knowクエリ向けのSEO対策

Knowクエリは、ユーザーが知識や情報を求めているため、いかに満足度の高い情報を提供できるかが重要です。一次情報や専門性のある内容を提供することで、検索エンジンからも高く評価されやすくなります。

  • 専門的な情報の提供:
    ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作るためには、信頼できる情報源やデータを活用し、論理的な根拠を示すことが大切です。独自の分析や事例紹介など、差別化できる要素があるとさらに評価が高まります。
  • FAQの作成:
    多くのユーザーが抱きがちな疑問点を一覧でまとめ、簡潔に答える形式のFAQページを作成すると、検索エンジンから評価されるだけでなく、ユーザーの満足度も向上します。サイト上での回遊率アップにも寄与します。

参考:SEOで勝つには一次情報は必須!集め方と二次情報との違い

具体例を用いたクエリ解説

ここからは、実際にどのような意図を持つユーザーがどのようなコンテンツを求めているのかを、具体的なキーワード例を通して見ていきましょう。

Goクエリの具体例

  • 「スターバックス 渋谷」
    ユーザーは渋谷にあるスターバックスの店舗位置や営業時間、店舗の混雑状況などを知りたい可能性が高いです。対策としては、Googleマップの埋め込みや住所情報、営業時間、定休日などをわかりやすくまとめた公式ページの作成が挙げられます。
    また、キャンペーン情報やメニューの紹介を合わせて掲載すると、ユーザーの「行きたい」という意欲をさらに後押しできます。

Doクエリの具体例

  • 「パンケーキ レシピ」
    ユーザーは手軽に作れるパンケーキの作り方を知りたいと考えています。材料の種類や分量、調理手順やコツなどをステップバイステップで丁寧に解説するコンテンツが有効です。写真や動画を添えることで、初心者でも成功しやすい印象を与えられます。
    特に料理系のコンテンツでは、ユーザーが離脱せずに最後まで作り方を確認できるよう、見やすいレイアウトと補足情報(焼き加減の目安、フライパンの温度、アレンジ例など)を用意すると良いでしょう。

Buyクエリの具体例

  • 「スマートフォン おすすめ」
    ユーザーは複数のスマホを比較検討したい、あるいはどれが自分に最適か知りたいと考えています。ここでは、ランキング形式のレビュー記事や価格比較表を掲載し、それぞれの製品のメリット・デメリットを客観的にまとめると効果的です。
    また、アフィリエイトリンクや公式サイトへの購入誘導ボタンを明確に配置しておくことで、購買行動に結びつきやすくなります。以下のように比較表を用意すると、ユーザーにとってわかりやすいでしょう。
製品名価格帯特徴おすすめポイント
スマホA5万円台高性能カメラ・大容量バッテリー写真をよく撮る人に最適
スマホB3万円台コスパ最強・軽量ボディ予算を抑えたい人におすすめ
スマホC7万円台有機ELディスプレイ・防水機能最新機能をフル活用したいユーザー向け

Knowクエリの具体例

  • 「SEOとは」
    ユーザーはSEOの基本概念や手法、あるいは最新の動向を知りたいと考えています。初心者でも理解できるように専門用語を噛み砕いて解説し、実際の成功事例や具体的な施策方法を紹介すると、検索者の満足度が高まります。
    たとえば、検索エンジンの仕組み、キーワード選定の大切さ、オンページSEOやオフページSEOの違いなどを一つひとつ丁寧にまとめた記事は、Knowクエリを満たすうえで最適です。さらに、最新のアルゴリズム更新情報やSNSでの拡散施策の紹介を加えると、専門性の高さをアピールできます。

まとめ

最後に、ユーザーの検索意図をつかむためには、日々のデータ分析やキーワード調査を欠かさず行う必要があります。GoogleアナリティクスやSearch Consoleなどを活用し、どのキーワードで流入しているのか、どんなページが多く閲覧されているのかをチェックすることが大切です。また、ユーザー行動を観察しながら、コンテンツの更新や改善を繰り返すことで、より高品質なサイトづくりが可能になります。

これからSEO戦略を検討する際には、まず「ユーザーがどのような情報やアクションを求めているのか」を明確にし、Go・Do・Buy・Knowクエリごとに最適なコンテンツを提供しましょう。そうすることで、検索エンジンにもユーザーにも好まれるサイトを構築し、検索トラフィックの向上やビジネス成果の最大化につなげることができるはずです。

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