オウンドメディアPV数目安は?PV数の目安が無意味な理由

オウンドメディアPV数目安は?PV数の目安が無意味な理由

オウンドメディアのPV数、目安はどのくらい?気になる疑問ですが、実は他社との単純比較や「目安」はほとんど意味がありません。

この記事では、その理由と、本当に見るべき指標、目標設定の方法を具体的に解説します。

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目次

オウンドメディアのPV数目安は?という疑問への回答

「オウンドメディアのPV数目安は?」という疑問への回答

「自社のPV数は平均と比べてどうなのか?」多くの担当者が抱く疑問ですが、明確な「目安」を示すことは困難です。

なぜなら、メディアを取り巻く状況があまりにも多様だからです。まずは結論からお伝えしましょう。

結論:単純なPV数の比較や目安はほぼ無意味

結論から言うと、他社のオウンドメディアと自社のPV数を単純に比較したり、「業界平均」のような目安を探したりすることは、ほとんど意味がありません。なぜなら、各メディアが置かれている状況、目指す目的、かけられるリソースなどが全く異なるからです。

例えば、ニッチなBtoB市場向けメディアと、広範な消費者向けメディアのPV数を比べても、その数字が持つ意味は全く違います。安易な比較は、自社の努力を過小評価したり、的外れな目標設定に繋がったりするリスクがあります。重要なのは、外部の曖昧な「目安」ではなく、自社の状況と目標に基づいた評価を行うことです。

このように、前提条件が大きく異なるものを数値だけで比較しても、有効な示唆は得られないのです。他社の成功事例としてPV数が語られることもありますが、その背景にある戦略や投資規模を見ずに数値だけを真似しようとするのは危険です。

比較が無意味な理由具体例
目的・ゴールの多様性リード獲得目的 vs. ブランディング目的
ターゲット・市場の違いニッチBtoB市場 vs. マスBtoC市場
コンテンツ戦略の違い専門性の高い少数記事 vs. トレンドを追う多数記事
リソース・運用期間の違い大規模チーム・長期運用 vs. 少人数・立ち上げ期
プロモーション戦略の違い広告活用・SNS連携あり vs. オーガニック流入のみ

なぜ多くの人が「目安」を知りたがるのか?

では、なぜ多くの人が意味がないと分かっていながらも「PV数の目安」を知りたがるのでしょうか。一つには、自社の現在地を客観的に把握したい、という切実な思いがあります。

「自分たちの努力は正しい方向に向かっているのか」「成果は出ていると言えるのか」という不安に対し、比較対象としての「目安」を求めてしまうのです。

また、上司や経営層から「他社と比べてどうなんだ?」と問われ、報告のために分かりやすい比較材料が必要になるケースもあるでしょう。

さらに、目標設定の際に、どこを目指すべきかの基準が分からず、手っ取り早く「平均」や「目安」を参考にしたいという心理も働きます。

このように、自身のパフォーマンスへの不安、説明責任、目標設定の手がかり不足などが、目安を求める背景にあると考えられます。しかし、その「目安」が有効でない以上、別の考え方が必要です。

オウンドメディアのPV数の目安が無意味な5つの理由

オウンドメディアのPV数の目安が無意味な5つの理由

それでは、なぜオウンドメディアのPV数を他社と比較したり、目安を探したりすることが無意味なのか、その具体的な理由を5つの側面から掘り下げていきましょう。

これらの違いを理解することが、適切な評価の第一歩です。

メディアの目的・ビジネスモデルが全く異なる

オウンドメディアを運営する目的は、企業によって様々です。例えば、幅広い層にブランド名を知ってもらう「認知度向上」が目的ならば、多くの人に見てもらうこと、つまりPV数の最大化が重要になるかもしれません。

一方、特定の製品・サービスに関する「リード(見込み客)獲得」が目的なら、ターゲットを絞り込み、たとえPV数は少なくても、質の高いリードに繋がるかどうかが重視されます。

また、既存顧客との関係性を深める「顧客エンゲージメント」目的のメディアもあるでしょう。

このように、メディアが担う役割や、その先のビジネスモデル(例:広告収益モデルか、自社製品販売促進か)が異なれば、PV数が持つ意味合いや重要度も全く変わってきます。目的が違うメディアのPV数を比較しても意味がありません。

ターゲット・業界・市場規模が異なる

誰をターゲットにしているか、どの業界に属しているか、その市場規模はどのくらいか、といった要素もPV数に大きく影響します。

例えば、特定の専門分野の技術者をターゲットにしたBtoBメディアと、流行のファッションに関心のある若年層をターゲットにしたBtoCメディアでは、そもそも潜在的な読者数が桁違いに異なります。ニッチな市場であれば、たとえメディアとして大成功していても、絶対的なPV数は限られます。

逆に、巨大な市場であれば、少しのシェアでも大きなPV数になる可能性があります。また、業界によってWebでの情報収集の活発さも異なります。

これらの背景を無視してPV数だけを比較することは、異なる土俵で戦う選手たちの記録を単純比較するようなもので、全く意味を成しません。

コンテンツ戦略・質・量が異なる

オウンドメディアがどのようなコンテンツ戦略を採用しているかも、PV数を左右する大きな要因です。

例えば、一本一本の記事に時間とコストをかけ、特定のキーワードで深く検索するユーザーを狙う、高品質・専門特化型のメディアもあれば、最新トレンドを追いかけ、速報性や話題性を重視して、比較的短い記事を数多く発信するメディアもあります。

前者は一記事あたりのPV数は少なくても、質の高い読者を集めるかもしれません。後者は瞬間的に高いPV数を獲得するかもしれませんが、読者の滞在時間は短いかもしれません。

また、更新頻度や記事一本あたりの文字数、動画やインフォグラフィックなどのコンテンツ形式の比率などもメディアによって様々です。これらのコンテンツ戦略の違いがPV数の多寡に直結するため、単純比較は困難です。

運用期間・ブランド認知度・投入リソースが異なる

オウンドメディアのPV数は、一朝一夕で伸びるものではありません。運用期間が長ければ、それだけコンテンツが蓄積され、検索エンジンからの評価も高まり、ドメインパワーも強くなる傾向があります。立ち上げたばかりのメディアと、数年間運用されているメディアのPV数を比較しても、フェアではありません。

また、運営母体となる企業のブランド認知度も影響します。既に知名度の高い企業であれば、メディアへの初期流入も期待しやすいでしょう。

さらに、運用に投入されているリソース、つまり、担当者の人数、確保されている時間、かけられている予算(コンテンツ制作費、広告費など)の規模も、PVを左右する重要な要素です。これらの背景にある「体力差」を無視して数値だけを比べても意味がありません。

集客施策・プロモーション戦略が異なる

コンテンツを作成するだけでなく、それをターゲット読者に届けるための集客施策やプロモーション戦略も、メディアによって大きく異なります。

SEO対策に注力し、検索エンジンからのオーガニック流入を主軸とするメディアもあれば、SNSでの積極的な情報発信や広告出稿によってトラフィックを獲得しているメディアもあります。

また、メールマガジン、外部メディアとの連携、インフルエンサーマーケティング、プレスリリース配信など、用いられる手法は多岐にわたります。特に、有料広告にどの程度予算を投下しているかは、PV数に直接的な影響を与えます。

どのような方法で、どの程度の労力やコストをかけて集客しているかが異なれば、結果として表れるPV数が異なるのは当然であり、その数値を単純に比較することはできません。

オウンドメディアのPV数で何が分かり、何が分からないのか?

では、PV数(ページビュー数)という指標は、オウンドメディアの成果を測る上で、どのような意味を持つのでしょうか。

PV数から読み取れることと、それだけでは分からないこと、そして注意点を整理してみましょう。

PV数が示すもの

PV数(Page View数)は、特定の期間内にオウンドメディア内のページが閲覧された合計回数を示します。この指標は、メディアがどれくらいの規模で見られているか、その「閲覧量」や「活動量」を示す一つのバロメーターとなります。

例えば、PV数の推移を見ることで、メディアの成長度合いや、特定のキャンペーンや記事公開後の反響などを把握することができます。また、メディアの目的がブランド認知度向上である場合、多くのページが見られていることは、情報が広く拡散している可能性を示す指標の一つとなり得ます。特定記事が多く読まれた場合、その記事のPV数は重要な情報となります。

ただし、これはあくまで「見られた回数」であり、誰が、どのように見たかまでは分かりません。PV数は、ウェブサイトの基本的なトラフィック指標として、他の指標と組み合わせて見ることで、サイト全体の状況を把握する上で役立ちます。しかし、単体での意味合いは限定的であると理解しておくことが重要です。

PV数が示す主なこと補足・留意点
ページの閲覧総回数サイト全体の活動量・ボリューム感
時系列での増減傾向メディアの成長度、施策効果の短期的な反応
相対的な人気ページサイト内でどのページが多く見られているか(絶対数ではない)
認知度向上の可能性(ただし質は問わない)情報露出の広がりを示す一側面

PV数だけを見てはいけない理由

PV数は分かりやすい指標ですが、それだけを見てメディアの成果を判断するのは非常に危険です。なぜなら、PV数は「質」を全く反映しないからです。

例えば、一人のユーザーがサイト内を何度も行き来すればPV数は増えますが、それが必ずしも良い体験やビジネス成果に繋がるとは限りません。

また、タイトルで煽ってクリックさせたものの、内容が伴わずにすぐに離脱されてもPV数はカウントされます。このような「中身のないPV」ばかりを追い求めてしまうと、本来の目的を見失いかねません。

PV数は、訪問したユーザーの数(UU数)や、訪問の質(滞

在時間、直帰率)、そして最終的なビジネス成果(コンバージョン数)とは必ずしも比例しません。PV数だけをKPIとして追いかけると、本質的な価値向上から目が逸れ、「虚栄指標(Vanity Metric)」を追い求めるだけの不毛な運用に陥るリスクがあるのです。

オウンドメディアはPV数よりKPIが重要

オウンドメディアはPV数よりKPIが重要

オウンドメディアの成功を測るためには、PV数のような単一の指標に固執するのではなく、メディアの目的に直結したKPI(重要業績評価指標)を設定し、追跡することが不可欠です。

ここでは代表的なオウンドメディアのKPIの考え方を目的別に見ていきましょう。

ユーザーの広がりを見る

メディアがどれだけ多くの人にリーチできているか、その広がりを見るためには、PV数だけでなく、ユニークユーザー数(UU数)やセッション数が重要な指標となります。

UU数は、特定の期間内にサイトを訪れた重複しないユーザーの数を示します。PV数が多くてもUU数が少なければ、一部のヘビーユーザーが繰り返し訪問しているだけかもしれません。

セッション数は、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の行動を1単位とした数です。UU数とセッション数の関係を見ることで、ユーザーの訪問頻度などが推測できます。

また、新規ユーザー率を見れば、新しい読者をどれだけ獲得できているかが分かります。これらの指標は、特にブランド認知拡大を目的とする場合に、PV数と併せて注視すべきKPIと言えるでしょう。

コンテンツの質・エンゲージメントを見る

コンテンツが読者にとって本当に価値があり、興味を持って読まれているか、その「質」や「エンゲージメント」を測る指標も重要です。

例えば、平均ページ滞在時間は、読者がページにどれくらいの時間留まっていたかを示し、コンテンツへの関心の高さを測る目安になります。読了率(記事を最後まで読んだ割合)やスクロール率(ページのどこまでスクロールされたか)も、コンテンツがしっかり読まれているかを知る上で役立ちます。

逆に、直帰率(サイトを訪れて最初の1ページだけを見て離脱した割合)が高い場合は、コンテンツが期待外れだったり、次の行動を促す導線が不十分だったりする可能性があります。

SNSでのシェア数やコメント数なども、読者の積極的な関与を示す指標と言えるでしょう。これらの質的な指標はPV数だけでは見えません。

ビジネス貢献度を見る

オウンドメディアが最終的にビジネスにどれだけ貢献しているかを測るためには、コンバージョン(CV)に関する指標が不可欠です。コンバージョンとは、メディア上で達成したい目標行動(例:資料ダウンロード、問い合わせ、セミナー申し込み、商品購入、会員登録など)を指します。

コンバージョン数(CV数)は、その目標行動が達成された回数です。そして、サイト訪問者全体のうち、どれくらいの割合がコンバージョンに至ったかを示すのがコンバージョン率(CVR)です。

これらの指標は、メディアがリード獲得や売上向上といったビジネス目標に直接どれだけ貢献しているかを可視化します。PV数がどんなに多くても、コンバージョンに繋がらなければ、ビジネス上の成果が出ているとは言えません。メディアの目的に応じて適切なコンバージョンポイントを設定し、その達成度を測ることが重要です。

KPI設定の考え方

効果的なKPIを設定するための基本的な考え方は、「オウンドメディアの最終目的(KGI)から逆算する」ことです。

まず、メディアを通じて達成したいビジネス上のゴールを明確にします。次に、そのゴール達成に至るプロセスを分解し、各段階で測定可能かつ重要な中間指標(KPI)を特定します。

例えば、KGIが「新規契約数」であれば、KPIには「問い合わせ数(CV)」「問い合わせ率(CVR)」「特定ページのUU数」「記事の読了率」などが考えられます。

選定したKPIは、具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、関連性がある(Relevant)、期限がある(Time-bound)というSMART原則に照らして設定することが望ましいです。

また、あまりに多くのKPIを設定すると管理が煩雑になるため、目的にとって本当に重要な指標を数個に絞り込むことも大切です。そして、定期的にKPIの達成状況を確認し、必要に応じて見直していく柔軟性も求められます。

自社に合った目標PV数(およびKPI)の設定方法

他社の数値を気にするのではなく、自社の状況に合った現実的な目標を設定することが重要です。

ここでは、PV数を含む適切なKPI目標を設定するための具体的な4つのステップをご紹介します。

この手順で目標を設定しましょう。

オウンドメディアの最終目的(KGI)を明確にする

目標設定の第一歩は、オウンドメディアが最終的に何を目指すのか、そのKGI(Key Goal Indicator)を明確に定義することです。これは、メディア運営を通じて達成したい具体的なビジネス上の成果を指します。

例えば、「〇〇年度下期までに、オウンドメディア経由の有効な商談数を〇件創出する」「〇ヶ月後までに、ターゲット層における〇〇(製品・ブランド)の認知度を〇%向上させる」「〇〇に関するカスタマーサポートへの問い合わせ件数を〇%削減する」といった、具体的かつ測定可能な目標を設定します。

このKGIは、会社全体の経営戦略やマーケティング戦略と連動している必要があります。KGIが曖昧なままでは、その後のKPI設定や施策の方向性も定まりません。オウンドメディアの戦略は全ての活動の出発点となります。

KGI達成に必要なプロセスと中間指標(KPI)を洗い出す

KGIを達成するためには、どのようなプロセスを経る必要があるのかを考え、その各段階における重要な中間指標(KPI: Key Performance Indicator)を洗い出します。

例えば、KGIが「リード獲得数」であれば、そのためにはまず「ターゲットユーザーを集客」し、「コンテンツを読んでもらい」「関心を高め」「行動(フォーム送信など)を促す」といったプロセスが考えられます。

これに対応するKPIとして、「特定キーワードからのUU数」「記事の読了率や滞在時間」「CTAクリック率」「フォーム送信完了率(CVR)」などが設定できます。

このように、KGIから逆算してKPIツリーを作成することで、日々の活動が最終目標にどう繋がっているのかが明確になり、測定すべき指標が具体化します。KPIは、KGI達成に向けた進捗を測るための道標となります。

過去データやリソースから現実的な目標値を算出・設定する

KPIを洗い出したら、それぞれの指標に対して具体的な目標値を設定します。この際、根拠のない希望的観測や、他社の事例だけで数値を決めるのは避けましょう。

最も重要なのは、自社の過去のパフォーマンスデータ(もしあれば)を分析し、現状の実力を把握することです。その上で、今後投入できるリソース(予算、人員、時間)や、予定している施策(コンテンツの量や質、プロモーション活動など)、市場環境の変化などを考慮に入れ、現実的に達成可能な、かつ、ある程度の挑戦を伴う目標値を設定します。

例えば、過去の平均CVRが1%であれば、いきなり10%を目指すのではなく、まずは1.5%や2%を目指すといった段階的な設定が現実的です。根拠に基づいた目標設定が、チームのモチベーション維持にも繋がります。

定期的に効果測定を行い、目標の妥当性を見直す

目標は設定して終わりではありません。定期的に(例えば月次や四半期ごと)KPIの実績値を測定し、目標値との差異を確認することが重要です。

目標を達成できた場合は、何が成功要因だったのかを分析し、さらなる伸長や他の施策への応用を考えます。逆に、目標に届かなかった場合は、その原因を深掘りし、具体的な改善策を立案・実行します。

また、市場環境の変化や、実際に運用してみた結果、当初設定した目標値が現実的でなかったり、そもそもKPI自体が適切でなかったりすることも起こり得ます。

そのため、定期的に目標値やKPIそのものの妥当性を見直し、必要に応じて柔軟に修正していく姿勢も大切です。効果測定と目標の見直しを繰り返すことで、オウンドメディアは着実に成長していきます。

まとめ

オウンドメディアのPV数目安を探すことに時間を使うのはやめましょう。

重要なのは、他社との比較ではなく、自社の目的達成に貢献する指標(KPI)を定め、データに基づいて改善を続けることです。

本記事を参考に、本質的な成果に繋がる目標設定と運用を実践してください。

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