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noteでオウンドメディアを運営するメリット・デメリット

noteでオウンドメディアを運営するメリット・デメリット

noteは、手軽に情報発信ができるプラットフォームとして多くの企業に選ばれています。オウンドメディア運営において、noteならではのメリットは多いものの、知っておくべきデメリットも存在します。

本記事では、noteでオウンドメディアを始めるメリット・デメリット、WordPressとの比較を網羅的に解説します。自社の目的に最適なプラットフォーム選びの参考にしてください。

株式会社エンカラーズは「神奈川を代表する企業100選」に選出された、横浜のデジタルマーケティングカンパニーです。WEB制作、SEOコンサルティング、AI活用支援など、デジタルマーケティングを戦略立案から制作・運用までワンストップでご対応いたします。


目次

noteでオウンドメディアを始めるメリット

noteでオウンドメディアを運営するメリットは、その手軽さと発信力にあります。専門知識がなくてもすぐに始められ、noteのプラットフォームが持つ集客力を活用できるため、多くの企業にとって強力な選択肢となるでしょう。コストを抑えつつ、ファンを増やし、潜在層へアプローチできるのが大きな利点です。

noteでオウンドメディアを始めるメリット
  • 「フォロー」「スキ」機能でファン化しやすい
  • サイト立ち上げのコストや手間がかからない
  • 専門知識がなくても簡単に始めやすい
  • noteのプラットフォーム自体に集客力がある
  • note pro(有料版)を使えば独自ドメインが利用できる
  • SEOに強く、潜在的なユーザーにもアプローチしやすい

「フォロー」「スキ」機能でファン化しやすい

noteには、読者がクリエイターや記事に対して好意を示す「フォロー」や「スキ」といった機能が標準で備わっています。これらの機能は、読者とのコミュニケーションを促進し、一方的な情報発信ではなく、双方向の交流を生み出すきっかけとなります。良質なコンテンツを発信し続けることで、読者は自然と企業のファンになってくれるでしょう。

企業の理念や商品の裏側にあるストーリーなどを発信すると、読者は共感しやすくなります。この共感が「スキ」や「フォロー」のアクションにつながり、中長期的なファン(顧客)の育成を可能にします。

従来のオウンドメディアでは難しかった読者との継続的な関係構築が、noteのプラットフォーム上ではスムーズに行えます。ファンとの繋がりは、企業のブランド価値を高める上で非常に重要な要素です。

サイト立ち上げのコストや手間がかからない

通常、オウンドメディアを立ち上げるには、サーバー契約、ドメイン取得、CMS(コンテンツ管理システム)のインストールなど、専門的な知識と相応のコストが必要です。しかし、noteを利用すれば、これらの手間や費用は一切かかりません。アカウントを登録するだけですぐに記事の執筆を始められます。

これにより、Webサイト制作や保守にかかる人的・金銭的リソースを、コンテンツの企画や制作といった本来注力すべき業務に集中させることができます。特に、Web専門の担当者がいない企業や、スモールスタートでオウンドメディアを試したいと考えている場合に、この手軽さは大きなメリットとなります。

初期投資を大幅に抑えられるため、企画の承認を得やすく、スピーディーにプロジェクトを始動できる点も魅力です。まずはnoteで情報発信を始め、効果を測定しながら本格的な展開を検討するという段階的なアプローチも可能になります。

専門知識がなくても簡単に始めやすい

noteの操作画面は非常にシンプルで直感的です。まるでブログを書くような感覚で、誰でも簡単に見出しや画像の挿入、文字の装飾などが行えます。HTMLやCSSといったWeb制作の専門知識は一切不要なため、これまで情報発信の経験がない担当者でも安心して利用できます。

記事の執筆から公開までのプロセスが簡単なため、担当者の学習コストを大幅に削減できます。これにより、複数の部署や担当者が関わるオウンドメディア運営においても、スムーズな連携と継続的な更新が実現しやすくなります。

また、複雑な設定が不要であることは、セキュリティリスクの低減にも繋がります。自社でサーバーを管理する場合、常にセキュリティアップデートなどの保守管理が必要ですが、noteではプラットフォーム側がそれらを担ってくれるため、安心してコンテンツ制作に集中できます。

noteのプラットフォーム自体に集客力がある

noteは月間アクティブユーザー数が数千万人規模の巨大なプラットフォームです。ユーザーは、興味のあるハッシュタグをフォローしたり、運営が選ぶ「おすすめ記事」を読んだりすることで、新しいコンテンツと出会います。自社のメディアをnoteで運営するだけで、この集客力を活用できるのです。

自社サイトでオウンドメディアを始めた場合、初期段階では検索エンジンからの流入が主な集客経路となり、成果が出るまでに時間がかかります。しかし、noteではプラットフォーム内のユーザーに直接アプローチできるため、記事公開直後から多くの人に読んでもらえる可能性があります。

特に、まだ自社のブランド名が広く知られていない段階でも、コンテンツの質が高ければnote内で拡散され、潜在的な顧客層にリーチできるのが大きな強みです。 このプラットフォームの力を借りることで、オウンドメディアの立ち上げ期をスムーズに乗り越えることができます。

note pro(有料版)を使えば独自ドメインが利用できる

noteには、企業向けの有料プラン「note pro」が用意されています。このプランを利用する最大のメリットの一つが、自社で取得した「独自ドメイン」を設定できることです。通常、noteの記事URLは「note.com/アカウント名/…」となりますが、独自ドメインを使えば「自社サイト名.com/…」のように表示できます。

独自ドメインを利用することで、noteのプラットフォームを使いながらも、オリジナルのオウンドメディアとしてブランディングを強化できます。読者に対して、より公式で信頼性の高いメディアであるという印象を与え、企業の資産としてコンテンツを長期的に蓄積していくことが可能です。

また、note proでは、ロゴの設置やメニューのカスタマイズなど、無料版よりもデザインの自由度が高まります。noteの手軽さと、オウンドメディアとしての独自性を両立させたい企業にとって、note proは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

参考:独自ドメインの設定について – noteヘルプセンター

SEOに強く、潜在的なユーザーにもアプローチしやすい

note(note.com)のドメインは、Googleなどの検索エンジンから非常に高い評価を受けています。これを「ドメインパワーが強い」と表現します。この強力なドメインパワーのおかげで、noteで公開された記事は検索結果の上位に表示されやすいという大きなメリットがあります。

自社で新規に立ち上げたサイトの場合、検索エンジンからの評価をゼロから積み上げていく必要があり、上位表示には時間と専門的なSEO対策が不可欠です。しかし、noteを利用すれば、その強力なドメインパワーを借りる形で、比較的短期間で検索流入を期待できます。

自社の商品やサービスをまだ知らない潜在的なユーザーが検索するであろうキーワードで上位表示されることで、新たな顧客との接点を創出できます。 これは、認知度向上やリード獲得において非常に効果的なアプローチです。

noteでオウンドメディアを始めるデメリット

noteでオウンドメディアを始めるデメリットはプラットフォームに依存することによるリスクや、デザイン・分析面での制約は、本格的なオウンドメディア運営を考える上で無視できない点です。長期的な視点で、これらの制約が自社の戦略と合致するかを慎重に検討する必要があります。

noteでオウンドメディアを始めるデメリット
  • noteの利用者の増加
  • デザインの自由度が低く、他社と差別化しにくい
  • noteのサービス終了や仕様変更のリスクがある
  • 高度なアクセス解析やデータ活用が難しい

noteの利用者の増加

noteのプラットフォームが成長し、多くの企業や個人が参入するにつれて、コンテンツの競争は激化しています。数多くの記事が日々公開される中で、自社のコンテンツを読者に見つけてもらい、注目を集めることが以前よりも難しくなっています。

単に記事を公開するだけでは、他の無数のコンテンツの中に埋もれてしまう可能性が高いです。そのため、読者の目を引くような質の高いコンテンツを継続的に制作し、独自の切り口や専門性で差別化を図る努力が不可欠となります。

また、プラットフォーム内での競争が激しいということは、読者の時間や関心を奪い合うことにも繋がります。自社のファンになってもらうためには、ハッシュタグの戦略的な活用や、SNSとの連携など、note内外での発信力を高める工夫が求められます。

デザインの自由度が低く、他社と差別化しにくい

noteは、誰でも簡単に見栄えの良い記事を作成できるテンプレートが用意されている反面、デザインのカスタマイズ性は非常に低いです。背景色やフォントの変更、レイアウトの大幅な変更などはできず、どのメディアも似たような見た目になりがちです。

これにより、自社のブランドイメージを細部まで反映させた、独自性の高いデザインを実現することは困難です。特に、強力なブランドの世界観を持つ企業や、デザインで他社との差別化を図りたい企業にとっては、この制約が大きなデメリットとなる可能性があります。

有料のnote proを利用すれば、ロゴの設置やメニューのカスタマイズは可能になりますが、WordPressのようにテーマやプラグインを使って自由にデザインを構築することに比べれば、その自由度は限定的です。デザインによるブランディングを重視する場合は、慎重な検討が必要です。

noteのサービス終了や仕様変更のリスクがある

noteはあくまで他社のプラットフォームであるため、その運営はnote株式会社の方針に依存します。万が一、noteがサービスを終了するようなことがあれば、そこで築き上げてきたコンテンツやフォロワーという資産をすべて失うリスクがあります。これはプラットフォームを利用する上での根源的なリスクです。

また、サービス終了まで至らなくても、運営方針の変更は頻繁に起こり得ます。例えば、利用規約の変更、手数料の改定、アルゴリズムの変更(記事がおすすめされにくくなるなど)といった仕様変更が、自社のオウンドメディア戦略に直接的な影響を与える可能性があります。

自社で完全にコントロールできない外部要因に、メディアの存続や成果が左右されるという点は、長期的な資産構築を考える上で大きなデメリットです。 このリスクを許容できない場合は、自社で管理できるWordPressなどの選択肢を検討すべきでしょう。

高度なアクセス解析やデータ活用が難しい

noteには標準でダッシュボード機能があり、記事ごとのビュー数、コメント数、スキ数などを確認できます。しかし、Googleアナリティクスなどの高度な分析ツールと比較すると、取得できるデータは非常に限定的です。

例えば、ユーザーがどのような経路で記事にたどり着いたのか、記事を読んだ後にどのページに移動したのか、といった詳細なユーザー行動の分析は困難です。また、特定の目標(資料請求や問い合わせなど)に対するコンバージョン測定も簡単には行えません。

データに基づいて戦略的な改善(リライトや導線設計の見直しなど)を行いたい企業にとって、この分析機能の制約は大きな足かせとなります。 本格的なコンテンツマーケティングを実践し、ROI(投資対効果)を厳密に測定したい場合には、機能不足を感じる場面が多いでしょう。

オウンドメディアを始めるならnoteとWordPressどっち?

オウンドメディアを始める際noteとWordPressのどちらを選ぶべきかは、オウンドメディアの目的と運用体制によって決まります。

手軽さを重視し、まずは情報発信を始めてファンを増やしたい、専門知識を持つ担当者がいないという場合は、noteが最適です。 プラットフォームの集客力とSEOの強さを活かし、スピーディーに成果を出すことが期待できます。

一方で、デザインの独自性やブランディングを重視し、詳細なデータ分析に基づいて戦略的にメディアを成長させたい、将来的にECサイトなどと連携させたいという場合は、WordPressが適しています。 初期コストや管理の手間はかかりますが、自由度と拡張性の高さが魅力です。

比較項目noteWordPress
コスト無料〜(有料プランあり)初期費用・月額費用がかかる
手軽さ非常に簡単専門知識が必要
集客力プラットフォーム自体にあり自力でのSEO対策が必要
デザイン自由度が低い自由度が非常に高い
データ分析限定的高度な分析が可能
資産性低い(プラットフォームに依存)高い(独自ドメイン・サーバー)

まとめ

noteでオウンドメディアを運営するメリット・デメリットいかがだったでしょうか。

noteは、コストや専門知識を気にすることなく、誰でも手軽にオウンドメディアを始められる強力なプラットフォームです。プラットフォーム自体の集客力やSEOの強さを活かせば、短期間で潜在層にアプローチし、ファンを育成することも可能です。

一方で、デザインの自由度の低さや、プラットフォーム依存のリスクといったデメリットも存在します。本格的なデータ活用や独自性の高いブランディングを追求する場合は、WordPressなどの選択肢も視野に入れるべきでしょう。

最終的には、自社の目的、リソース、そして長期的な戦略にどちらが合致するかを見極めることが重要です。本記事を参考に、最適な一歩を踏み出してください。

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