オウンドメディアにコンセプト設計が重要な理由!コンセプト設計のプロセスを解説

オウンドメディアにコンセプト設計が重要な理由!コンセプト設計のプロセスを解説

多くの企業が取り組むオウンドメディア。しかし、成果を出すためには「何を伝えるか」の核となるコンセプト設計が不可欠です。

なぜコンセプトが重要なのか?どうやって作れば良いのか?

この記事では、コンセプトの重要性から具体的な設計プロセス、そして活用法までを、初心者にも分かりやすく、ステップバイステップで解説します。メディア成功の鍵を握るコンセプト設計の世界を探求しましょう。

株式会社エンカラーズは「神奈川を代表する企業100選」に選出された、横浜のデジタルマーケティングカンパニーです。WEB制作、SEOコンサルティング、AI活用支援など、デジタルマーケティングを戦略立案から制作・運用までワンストップでご対応いたします。


目次

オウンドメディアにおける「コンセプト」とは?

オウンドメディアにおける「コンセプト」とは、そのメディアが「誰に対して」「どのような価値を提供し」「最終的に何を目指すのか」という、活動全体の根幹を成す基本的な考え方や思想を指します。単なるテーマや扱う情報のリストではなく、メディアの存在意義そのものを示すものです。

オウンドメディアにおける「コンセプト」とは?

例えば、レストランで言えば「産地直送の有機野菜を使った、体に優しいイタリアン」のような、お店の核となる特徴やこだわりがコンセプトにあたります。

オウンドメディアのコンセプトは、コンテンツの内容、デザイン、語り口、ターゲット読者との関わり方など、あらゆる側面の方向性を決定づける「北極星」のような役割を果たします。

明確なコンセプトがあることで、メディアは独自の個性を持ち、読者に提供する価値を一貫して訴求できるようになるのです。コンセプトがしっかりしているメディアは、読者にとってもその価値が分かりやすく、記憶に残りやすくなります。

オウンドメディアのコンセプト設計がもたらす4つのメリット

オウンドメディアのコンセプト設計がもたらす4つのメリット

なぜ、オウンドメディアに明確なコンセプト設計が必要なのでしょうか。

それは、コンセプトがメディアの成功に不可欠な多くのメリットをもたらすからです。

ここでは、代表的な4つのメリットについて具体的に解説していきます。

独自性が生まれ、競合と差別化できる

現代では、インターネット上に無数の情報が溢れており、読者は常に情報の取捨選択を迫られています。そのような状況下で自社のオウンドメディアを選んでもらうためには、他メディアにはない独自の魅力、すなわち「独自性」が不可欠です。

明確なコンセプトは、自社メディアがどのような点でユニークであり、どのような価値を提供できるのかを定義します。

例えば、「特定のニッチな分野に徹底的に特化する」「独自の調査データや専門家の意見を交えて解説する」「特定のターゲット層の感情に強く寄り添う」など、コンセプトによって差別化の方向性が定まります。

これにより、数あるメディアの中で埋もれることなく、特定の読者層から「このメディアでなければ得られない情報がある」と認識され、選ばれる存在になることができるのです。独自性は、競争優位性の源泉となります。

発信内容に一貫性が生まれ、ブランドを強化する

コンセプトは、オウンドメディアで発信する情報の内容やトーン&マナー(文体、語り口)に一貫性をもたらします。「このメディアは何を目指しているのか」「誰に何を伝えたいのか」という軸が定まっているため、コンテンツのテーマ選定や表現方法に迷いがなくなります。

例えば、「初心者向けに分かりやすく」というコンセプトがあれば、専門用語を多用したり、難解な表現を使ったりすることは避けるべきだと判断できます。

このように、全てのコンテンツがコンセプトに沿って制作されることで、メディア全体として統一感のあるメッセージを発信できるようになります。

この一貫性は、読者に対してメディアの専門性や信頼性を印象づけ、ひいては運営母体である企業のブランドイメージ向上にも大きく貢献します。ブレない姿勢が信頼を築きます。

ターゲット読者の心を掴み、ファンを育てる

明確なコンセプトは、ターゲットとする読者(ペルソナ)の心に深く響くコンテンツを生み出す原動力となります。「誰の、どんな課題を解決したいのか」が明確だからこそ、読者の悩みや欲求に的確に応える情報を提供できます。

読者は「このメディアは自分のことを分かってくれている」「ここに来れば欲しい情報が見つかる」と感じ、メディアに対して強い共感や信頼感を抱くようになります。

その結果、記事を熱心に読んだり、コメントやシェアといった行動を起こしたりするエンゲージメントが高まります。

さらに、継続的に価値を提供し続けることで、単なる読者から熱心な「ファン」へと関係性が深まり、メディアにとって長期的な資産となるロイヤルな読者層を育てることができます。ファンは強力な応援団となります。

参考:オウンドメディアにペルソナ設計が不可欠な理由

運用方針が明確になり、効率化が進む

オウンドメディアの運用では、日々様々な意思決定が求められます。どのテーマを取り上げるべきか、どのような切り口で記事を書くか、どのチャネルで情報を発信するかなど、判断に迷う場面も少なくありません。

明確なコンセプトがあれば、「この施策はメディアのコンセプトに合致しているか?」という判断基準が常に存在するため、意思決定が迅速かつ的確になります。担当者の個人的な好みや感覚に左右されることなく、一貫した方針に基づいて運用を進めることができます。

また、ライターやデザイナーなどの制作スタッフ、あるいは外部パートナーに対して、メディアの方向性を具体的に伝える際にも、コンセプトは共通言語として機能します。

これにより、認識の齟齬が減り、手戻りが少なくなり、結果として運用プロセス全体の効率化に繋がるのです。

オウンドメディアのコンセプト設計プロセス

では、実際にオウンドメディアのコンセプトはどのように設計すれば良いのでしょうか。

感覚的に決めるのではなく、体系立てられたプロセスに沿って進めることが重要です。

ここでは、効果的なコンセプトを設計するための代表的な5つのステップをご紹介します。

目的(KGI)とターゲット(ペルソナ)の再確認

コンセプト設計の出発点は、オウンドメディアを運営する「目的」と「ターゲット」を改めて明確にすることです。まず、このメディアを通じて最終的に達成したいビジネス上の成果(KGI)は何かを再確認します。リード獲得なのか、認知度向上なのか、採用貢献なのか、具体的な目標を明確にします。

次に、その情報を届けたい理想の読者像(ペルソナ)を具体的に定義します。ペルソナの属性、課題、ニーズ、情報収集行動などを詳細に把握することが重要です。

目的が「誰に」対して「何を」達成したいのかが明確でなければ、適切なコンセプトは生まれません。これらの要素は、コンセプトの方向性を定めるための羅針盤となります。チーム内で認識を共有しておくことも大切です。

自社の強みと提供価値の洗い出し

次に、自社が持っている独自の「強み」や「資源」を洗い出し、それをどのようにターゲット(ペルソナ)への「提供価値」に転換できるかを考えます。

自社ならではの専門知識、技術力、業界での実績、保有している独自データ、あるいはブランドが持つストーリーや世界観なども強みとなり得ます。

これらの強みを活かして、ペルソナが抱える課題に対して、他社には真似できないどのような解決策や情報、あるいは共感やインスピレーションを提供できるでしょうか。

例えば、「長年の業界経験に基づく深い洞察」「最新技術に関する独自の解説」「顧客サポートで培った豊富なFAQデータ」などが、提供価値の源泉になります。自社の武器を正しく認識することが、独自コンセプトの発見に繋がります。眠っている資産を探しましょう。

競合調査と市場機会の発見

自社の内部分析と並行して、外部環境、特に競合となるオウンドメディアの調査を行います。同じターゲット層に向けて情報発信しているメディアが、どのようなコンセプトを掲げ、どのようなコンテンツを提供し、どのような強みを持っているかを分析します。

また、ターゲット層全体が、どのような情報に関心を持ち、どのようなメディアに満足していないのか、といった市場のニーズやギャップを探ることも重要です。

競合がカバーできていない領域や、読者がまだ満たされていない情報ニーズ(=市場機会)を発見できれば、それが自社メディアが狙うべき独自のポジションとなります。

競合と同じことをしていては埋もれてしまうため、市場の中で輝ける場所を見つける視点が不可欠です。ブルーオーシャンを探しましょう。

独自性のあるコンセプト案の創出と言語化

これまでの分析(目的・ターゲット、自社の強み、競合・市場機会)を踏まえ、自社オウンドメディアの独自コンセプト案を複数考え出します。ブレインストーミングなどを活用し、自由な発想でアイデアを広げていくと良いでしょう。

「ペルソナの〇〇な課題」を「自社の△△という強み」で「競合とは□□の点で差別化して」解決する、といった組み合わせで考えてみると、具体的なコンセプトが見えてきやすくなります。

アイデアが出たら、それぞれのコンセプトを「誰に、どんな価値を、なぜ(どのようにユニークに)提供するメディアなのか」が簡潔に伝わるような言葉で表現(言語化)します。

キャッチフレーズや短いステートメントの形に落とし込むことで、コンセプトの核心が明確になります。想いを言葉にしましょう。

コンセプトの評価と決定

複数のコンセプト案が出揃ったら、それらを客観的な基準で評価し、最終的なコンセプトを一つに絞り込みます。

評価軸としては、「設定した目的(KGI)達成に貢献するか」「ターゲット(ペルソナ)のニーズに応え、共感を呼ぶか」「競合に対して明確な独自性・優位性があるか」「自社の強みを活かせているか」「実現可能か(リソース面)」「チームメンバーが情熱を持って取り組めるか」などが考えられます。

これらの観点から各案を比較検討し、最も有望なコンセプトを選び抜きます。場合によっては、複数の案の良い部分を組み合わせたり、表現をさらに磨き上げたりすることも有効です。

最終決定したコンセプトは、今後のメディア運営の揺るぎない指針となります。自信を持って進められるコンセプトを選びましょう。

魅力的なコンセプトを構成する要素

優れたオウンドメディアコンセプトには、いくつかの共通する構成要素が含まれています。

これらを意識してコンセプトを言語化することで、より明確で、関係者に伝わりやすいものになります。主な4つの要素を見ていきましょう。

誰に (Target Audience / Persona)

コンセプトの最も基本的な要素は、「誰に」情報を届けたいのか、というターゲットの明確化です。これは、単なる属性情報だけでなく、具体的なペルソナとして定義されていることが理想です。

「中小企業の経理担当者向け」よりも、「クラウド会計導入に悩む、従業員30名規模の企業の経理担当者、田中さん(35歳)」のように、顔が見えるレベルで設定されていると、より的確なメッセージを発信できます。

コンセプトには、この主要なターゲットが誰であるかが明確に含まれている必要があります。この「誰に」が明確でなければ、他の要素(何を、なぜ、どのように)も定まりません。メディアに関わる全ての人が、常にこのターゲットを意識して活動することが重要です。

何を (Core Value / Topics / Message)

次に重要なのは、「何を」提供するのか、という提供価値の核心部分です。ターゲット(ペルソナ)が抱える課題やニーズに対して、このメディアが具体的にどのような情報、知識、解決策、あるいは感情的な価値(共感、勇気など)を提供するのかを明確にします。

これは、メディアが扱う主要なコンテンツテーマや、繰り返し伝えたい中心的なメッセージとも言えます。

例えば、「最新のマーケティング手法に関する実践的なノウハウ」「〇〇業界の未来を読み解くための深い洞察」「子育てと仕事の両立に奮闘する母親への共感と応援」などが考えられます。

「何を」提供するかが具体的であるほど、読者はそのメディアに訪れる価値を見出しやすくなります。提供価値こそがメディアの心臓部です。

なぜ (Why You / Uniqueness / Perspective)

世の中に情報は溢れています。その中で、なぜ読者は「あなたの」メディアから情報を受け取るべきなのでしょうか。それを明確にするのが「なぜ(Why You)」の要素、つまり独自性やユニークな視点です。

自社ならではの専門性、長年の経験に基づく知見、独自の調査データ、他社とは異なる問題解決へのアプローチ、あるいはブランドが持つ特別なストーリーや哲学などが、この「なぜ」を構成します。

「私たちは〇〇の専門家だから、この視点から語れる」「△△という独自のメソッドに基づいているから、他とは違う解決策を提示できる」といった、他にはない理由付けが、メディアの存在価値を高め、競合との差別化を決定づけます。読者が「このメディアだからこそ読みたい」と思う理由を明確にしましょう。

どのように (Tone & Manner / Format / Style)

最後に、「どのように」価値を伝えるか、という表現スタイルやメディアの個性を定義します。これには、文章のトーン&マナー(丁寧語か、親しみやすい口調か、専門的か、ユーモラスかなど)、デザインの雰囲気、そして主に用いるコンテンツのフォーマット(テキスト記事中心か、動画や音声も活用するか、図解を多用するかなど)が含まれます。

例えば、「専門的な内容を、初心者にも理解できるよう、イラストや図解を多用して、やさしい言葉で解説する」といった具体的なスタイルです。

この「どのように」が、メディアの「らしさ」を作り出し、読後感やブランドイメージに影響を与えます。ターゲット(ペルソナ)が最も心地よく、理解しやすいと感じるであろう表現方法を選ぶことが重要です。個性が光るスタイルを目指しましょう。

コンセプトをオウンドメディアに活かす手段

コンセプトをオウンドメディアに活かす手段

素晴らしいコンセプトも、設計して終わりでは意味がありません。

オウンドメディアのあらゆる活動に落とし込み、一貫した運用を行うことで、初めてその力が発揮されます。

ここでは、コンセプトを具体的に活かすための3つの手段を紹介します。

コンテンツ戦略・編集方針への落とし込み

コンセプトは、日々のコンテンツ企画・制作における最も重要な指針となります。どのようなテーマを取り上げるか、どのような切り口で記事を作成するか、どのようなキーワードを狙うか、といった判断は、常に「メディアのコンセプトに合致しているか?」という視点で行います。

コンセプトに基づいて、メディアが注力すべき主要なコンテンツ領域(コンテンツピラー)を定め、具体的な編集方針や記事作成ガイドラインを作成します。

これにより、個々の記事がバラバラな印象になるのを防ぎ、メディア全体として一貫性のあるメッセージを発信することができます。編集カレンダーを作成する際も、コンセプトとの整合性を常に確認するようにしましょう。日々の活動に魂を込めるために不可欠です。

デザインやUI/UXへの反映

メディアのコンセプトは、ウェブサイトのデザインやユーザーインターフェース(UI)、ユーザーエクスペリエンス(UX)にも反映されるべきです。

例えば、「信頼性」「専門性」を重視するコンセプトであれば、落ち着いた色調や、整理されたレイアウト、権威を感じさせる書体などが適しているかもしれません。「親しみやすさ」「楽しさ」がコンセプトであれば、明るい色彩や、遊び心のあるイラスト、インタラクティブな要素などを取り入れることが考えられます。

ロゴデザイン、キービジュアル、写真やイラストの選定基準なども、コンセプトに基づいて決定します。

サイト全体の見た目や使い勝手がコンセプトと一貫していることで、読者は無意識のうちにメディアの世界観を感じ取り、ブランドイメージがより強く印象付けられます。

チーム・関係者への共有と浸透

設計したコンセプトは、オウンドメディアに関わる全てのメンバーに正確に共有され、理解されている必要があります。コンセプトシートやブランドガイドラインなどの形でドキュメント化し、いつでも参照できるようにしておきましょう。

編集会議や企画会議、ライターやデザイナーへのオリエンテーションなど、あらゆる場面でコンセプトに立ち返り、意思決定の拠り所とします。なぜこのコンセプトなのか、という背景や意図も含めて丁寧に説明し、共感を得ることが重要です。

チーム全員が同じ方向を向き、コンセプトを自分ごととして捉えて日々の業務に取り組むことで、メディアの一貫性と質は飛躍的に向上します。外部パートナーに対しても、コンセプトを明確に伝えることで、期待通りのアウトプットを得やすくなります。

まとめ

オウンドメディアの成功は、その根幹を成す「コンセプト」にかかっています。

明確で魅力的なコンセプトは、メディアの独自性を生み、読者を引きつけ、チームを導く北極星となります。

本記事を参考に、ぜひ時間をかけてコンセプト設計に取り組み、成功への確かな一歩を踏み出してください。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次