インフルエンサーマーケティングとSNS広告との組み合わせ施策

インフルエンサーマーケティングはSNS上での拡散力や信頼感を活かす手法として定着してきましたが、単発の投稿だけでは十分なリーチやCVを得られない場合もあります。そこで注目されているのが、SNS広告との組み合わせ施策です。

インフルエンサーの影響力をさらに増幅させたり、リマーケティングで潜在顧客をフォローしたりと、広告機能を活用することで高い費用対効果を狙えます。本記事では、SNS広告との相乗効果やリマーケティング手法、そして成果を最大化するためのPDCAサイクルの回し方を解説します。

エンカラーズではインフルエンサーマーケティングツール「CastMe!(キャストミー)」を提供しています。「CastMe!」は累計利用企業数3,000社以上、対応満足度98%の売れるインフルエンサーが一目でわかるインフルエンサープラットフォームです。インフルエンサーマーケティングでお悩みや不明点がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

インフルエンサーマーケティングとSNS広告との相乗効果

インフルエンサーマーケティングとSNS広告を組み合わせると、リーチやエンゲージメントを格段に高めることができます。インフルエンサーの投稿を広告クリエイティブに転用する方法や、広告配信によって有益なコンテンツをさらに拡散し、ファン層を拡大するアプローチが可能です。

インフルエンサー投稿の二次利用(広告クリエイティブへの転用)

インフルエンサーが投稿したコンテンツを、広告クリエイティブとして活用する手法は近年注目を集めています。フォロワーに向けて自然な形で発信された写真や動画は、企業が制作した広告素材と比べて“作り込み感”が少なく、消費者の目を引きやすいのが特徴です。

たとえば、インフルエンサーが実際に商品を使用した写真や、使用感を語る短い動画を企業アカウントからの広告素材として流用することで、ユーザーに「リアルな声」として訴求できます。さらに、インフルエンサーによる投稿は一般的にブランディング要素が強く、エンゲージメント率が高めのものが多いため、広告として再編集することでより広範囲にリーチできる効果が期待できます。

ただし、二次利用する際は事前にインフルエンサーや事務所との契約内容を確認し、使用許可や著作権の取り扱いなどを明確にしておくことが重要です。

新規顧客獲得に向けたInstagram活用戦略をダウンロード※個人情報の入力は必要ありません。

広告配信で拡散を後押しし、エンゲージメントを増幅

インフルエンサーが投稿したコンテンツをそのままSNS広告で拡散する手法も効果的です。たとえば、Instagramでインフルエンサーの投稿を広告化し、「スポンサー投稿」や「提携中」といった形でさらに広いユーザー層に露出させることで、インフルエンサーの影響力を倍増させることができます。

また、Twitter(X)でもプロモツイート機能を活用して、フォロワー以外の層へリーチを広げることが可能です。こうした広告配信を組み合わせることで、限られたフォロワー内で完結しがちなインフルエンサー投稿を“外部”へと拡散し、新規ユーザーや潜在顧客を効率的に取り込むチャンスが生まれます。エンゲージメントが高まれば、アルゴリズム上で投稿が優先表示される可能性も高くなり、結果としてさらなる拡散力と認知度向上につながります。

リマーケティングやターゲティング広告の活用

インフルエンサーマーケティングで興味を持ったユーザーを放置していては、せっかくの熱量を活かしきれません。そこで有効なのがリマーケティング広告やターゲティング広告です。サイト訪問者や類似オーディエンスに再アプローチし、購買・会員登録へと導く強力な手段となります。

インフルエンサー経由でサイト訪問したユーザーへの再アプローチ

インフルエンサーの投稿を見てサイトやECページを訪問したユーザーは、商品やブランドへの関心が高い傾向にあります。こうした“見込み度”の高いユーザーを逃さないために、リマーケティング広告が効果的です。

具体的には、サイト訪問者に対してFacebook AdsやGoogle広告のリマーケティング機能を使い、再度商品やキャンペーン情報を表示する仕組みを整えます。これにより、「気にはなっていたが購入まで至らなかった」「他のサイトを比較していた」という層に対して、継続的に接触機会を提供できるわけです。

また、来訪ページによって興味のあるカテゴリーを推測できるため、そのカテゴリーに合わせた広告クリエイティブを配信すれば、さらに高いCVR(コンバージョン率)が期待できます。結果として、インフルエンサー施策で生まれた興味関心を逃さず、購買やサービス利用への誘導につなげられるのです。

各SNS広告プラットフォームの特徴(Meta広告、TikTok広告など)

SNSごとに広告プラットフォームの特徴が異なるため、自社の商品やターゲット層に合った媒体を選ぶことが大切です。

  • Meta広告:FacebookとInstagramを一括管理できるため、幅広いユーザー層に向けたリマーケティングやカスタムオーディエンスの設定が可能。ビジュアル中心の広告から文章の長いものまで多彩に対応。
  • TikTok広告:若年層ユーザーが多く、短尺動画で急速にバイラルを狙える。エンタメ要素が強いコンテンツとの相性がよく、ブランド認知度の拡大や軽いタッチの購買促進に効果的。
  • Twitter(X) 広告:リアルタイム性が高く、ニュースや時事ネタと組み合わせたキャンペーンに有効。ハッシュタグを活用した拡散も狙いやすいが、一方で炎上リスクにも注意が必要。

これらのプラットフォーム特性を踏まえ、インフルエンサー施策と合わせて最適な広告配信チャネルを選定すれば、ターゲットへのアプローチ精度をさらに高めることができます。

インフルエンサーマーケティング成果最大化のためのPDCA

SNS広告とインフルエンサーマーケティングを組み合わせた施策は、最初から最適解を出せるとは限りません。継続的に試行錯誤しながらデータを分析し、クリエイティブやターゲティング、予算配分などを改善していくPDCAサイクルが成果最大化の鍵となります。

投稿と広告の組み合わせを試行錯誤しながら検証

施策を実行したら、投稿と広告の組み合わせが本当に機能しているかをデータに基づいて検証しましょう。具体的には、以下のポイントをモニタリングします。

  1. エンゲージメント指標:いいねやコメント、シェアなどの反応度合いが高いか。広告キャンペーンも含め、どのタイミングでエンゲージメントが伸びるかを把握する。
  2. トラフィック導線:インフルエンサー投稿からのサイト流入、広告配信後のアクセス数の推移を比較し、相乗効果があるかをチェックする。
  3. コンバージョン率:商品購入や会員登録などの最終成果が、投稿や広告の活用前後でどの程度変化しているかを計測。

これらをベースに、「広告費を増やすべきか」「インフルエンサーの投稿内容を変えるべきか」など、次のアクションを明確化します。試行錯誤を繰り返すことで、施策全体のパフォーマンスを徐々に高められます。

クリエイティブ・文言・ターゲティングの最適化

PDCAサイクルの中でも、特に成果に影響を与えるのがクリエイティブ、コピー、ターゲティングの最適化です。

  • クリエイティブ:インフルエンサーが撮影した写真や動画をどう編集し、どの場面を切り取るかで、印象が大きく変わります。要素の配置や色彩、テロップなどを微調整し、視聴者が興味を持ちやすいクリエイティブを追求しましょう。
  • コピー(文言):投稿タイトルやキャプション、広告の見出しなどは数文字の違いでもCTR(クリック率)に影響があります。訴求ポイントをどこに置くか、トーンをカジュアルにするかフォーマルにするかなど、ユーザー層に合わせてテストを実施します。
  • ターゲティング:年齢や地域、興味関心などの広告ターゲティングを細かく設定し、最適なオーディエンスに届ける努力が必要です。インフルエンサーのフォロワー属性と広告ターゲットを比較し、一貫性のあるセグメントを狙うことで高いコンバージョンが期待できます。

これらの要素を地道に検証・改善することで、SNS広告とインフルエンサーマーケティングの相乗効果を最大限に引き出すことができます。

まとめ

インフルエンサーマーケティングとSNS広告を組み合わせる施策は、単なる露出増にとどまらず、興味を持ったユーザーへのリマーケティングや広告配信による拡散力アップなど、多角的なメリットをもたらします。インフルエンサー投稿を広告クリエイティブに二次利用すれば、より“リアル”な印象を与え、幅広い層へリーチできるでしょう。

また、リマーケティング手法を併用することで、購買や登録を検討中のユーザーをしっかりフォローし、コンバージョンを後押しすることも可能です。重要なのは、PDCAサイクルを回しながらクリエイティブやターゲティングを最適化し、成果を継続的に高めていくこと。こうした戦略的なアプローチを取ることで、インフルエンサーマーケティングのポテンシャルを最大限に引き出し、ビジネス目標の達成に近づけるのです。

  • URL Copied!