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SSL化するとSEOに効果はある?HTTPS化とSEOの関係

SSL化するとSEOに効果ある?HTTPS化とSEOの関係

Webサイトの常時SSL化(HTTPS化)は、今やSEO対策の基本中の基本と言えます。GoogleがSSL化を検索順位の決定要因に含めると公言しており、ユーザーのセキュリティ意識も高まっているためです。

この記事では、SSL化がSEOに与える影響や、そのメリットについて詳しく解説します。SSL化は単なるセキュリティ対策に留まらず、Webサイトの信頼性を高め、ビジネスの成長を後押しする重要な要素です。

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目次

SEO以前にSSL化は必須

SEO以前にSSL化は現代のWebサイト運営において、「前提条件」です。Google Chromeをはじめとする多くのブラウザでは、SSL化されていないWebサイト(HTTP接続)に対して「保護されていない通信」という警告が表示されます。この警告はユーザーに不安を与え、サイトからの離脱を招く大きな要因となります。

ユーザー体験の悪化は、サイトの評価を下げることにも繋がります。個人情報を入力するフォームはもちろんのこと、全てのページでSSL化を行い、ユーザーが安心してサイトを閲覧できる環境を整えることが不可欠です。もはやSSL化は選択肢ではなく、Webサイトを公開する上での最低限のマナーと言えるでしょう。

セキュリティが確保されていないサイトは、ユーザーだけでなく検索エンジンからの信頼も失います。信頼性の低いサイトは検索結果で上位に表示されにくくなるため、結果的にSEOにも悪影響を及ぼします。SSL化は、ユーザーと検索エンジンの両方から信頼されるサイト作りの第一歩です。

参考:SSL化しないとどうなる?5つのリスクとhttps化の手順を解説

SSL化のSEOメリット

SSL化は、直接的なランキング要因であると同時に、間接的にもSEOへ好影響をもたらします。ユーザーの信頼獲得による滞在時間の増加や、サイトのセキュリティ強化によるリスク回避など、そのメリットは多岐にわたります。

検索順位への間接的な好影響

Googleは2014年に、WebサイトがSSL化されているかどうかを検索順位の決定要因に含めると発表しました。直接的な影響は軽微であるとされていますが、SSL化はユーザーの行動を通じて間接的にSEOへ良い影響を与えます。例えば、ブラウザに表示される「保護された通信」という表示はユーザーに安心感を与え、サイトの滞在時間を延ばす効果が期待できます。

滞在時間の増加や直帰率の低下は、ユーザーがそのサイトに満足しているというシグナルとして検索エンジンに評価されます。これにより、検索結果でのランキングが向上する可能性があります。また、SSL化されたサイトは、リファラ情報(ユーザーがどのサイトから来たかを示す情報)を正確に引き継ぐことができるため、Google Analyticsなどでのアクセス解析の精度向上にも繋がります。

このように、SSL化は直接的なランキングシグナルとしてだけでなく、ユーザー体験の向上という側面からもSEOに貢献します。サイト全体の評価を高めるためには、SSL化は欠かすことのできない施策の一つです。

ユーザーの信頼獲得と離脱率の改善

WebサイトのSSL化は、ユーザーからの信頼を獲得し、サイトの離脱率を改善する上で極めて重要です。ブラウザのアドレスバーに表示される鍵マークは、そのサイトが安全であることの証です。特に、オンラインショップや問い合わせフォームなど、個人情報を入力するページでは、この信頼性がユーザーの行動を大きく左右します。

警告が表示される非SSL化サイトでは、多くのユーザーが不安を感じてページを閉じてしまうでしょう。これは機会損失に直結するだけでなく、サイト全体の評価を下げる要因にもなります。ユーザーが安心して情報を入力し、コンテンツを閲覧できる環境を提供することで、サイトへのエンゲージメントが高まります。

結果として、ユーザーの滞在時間が長くなり、直帰率が改善されることで、検索エンジンからの評価も向上します。ユーザーの信頼は、SEOの土台となる重要な要素であり、SSL化はその信頼を築くための第一歩なのです。

サイトのセキュリティ強化

SSL化の最も基本的な役割は、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぎ、サイトのセキュリティを強化することです。SSL(Secure Sockets Layer)は、ブラウザとサーバー間の通信を暗号化する技術です。これにより、万が一通信が傍受されても、内容を読み取られることを防ぎます。

具体的には、ユーザーが入力する氏名、住所、クレジットカード情報などの個人情報や、ログインID、パスワードといった重要な情報が保護されます。セキュリティが脆弱なサイトは、フィッシング詐欺やマルウェアの標的になりやすく、一度情報漏洩などの問題が発生すると、ユーザーからの信頼を完全に失ってしまいます。

サイトの信頼性失墜は、検索順位の低下に直結します。Googleはユーザーにとって安全なサイトを優先的に表示するため、セキュリティリスクのあるサイトは評価が著しく下がります。SSL化によってサイトの安全性を確保することは、安定したSEO評価を維持するための必須条件です。

SSL化とSEOに関するよくある質問

SSL化を進めるにあたり、多くの人が疑問に思う点があります。ここでは、無料SSLと有料SSLの違いや、SSL化後の検索順位の変動など、よくある質問とその回答をまとめました。

無料SSLと有料SSLでSEO効果に違いはありますか?

結論から言うと、暗号化という機能において無料SSLと有料SSLに違いはなく、SEOへの直接的な効果も同じです。Googleは証明書の種類(無料か有料か)ではなく、SSL化されているかどうかを評価します。無料SSLである「Let’s Encrypt」などは、多くのレンタルサーバーで簡単に導入でき、基本的なセキュリティを確保する上では十分な機能を備えています。

ただし、有料SSLには無料SSLにはない付加価値があります。例えば、より厳格な審査を経て発行される「EV認証SSL」は、アドレスバーに組織名が表示されるため、ユーザーからの信頼性が格段に向上します。また、有料SSLはベンダーによる手厚いサポートや、万が一の際の損害補償が付いている場合が多く、企業の公式サイトなどでは安心材料となります。

SEO効果に直接的な差はありませんが、サイトの目的や規模、ターゲットとするユーザー層に応じて、信頼性やサポート体制といった観点から最適なSSL証明書を選択することが重要です。

SSL化したら、すぐに検索順位は上がりますか?

SSL化はGoogleが公言するランキング要因の一つですが、SSL化したからといって、すぐに検索順位が急上昇するわけではありません。SEOへの影響は、数ある評価項目の中の一つであり、その影響度は比較的小さいとされています。SSL化は、あくまで数多くあるSEO施策の土台作りの一環と捉えるのが適切です。

GoogleのクローラーがサイトのSSL化を認識し、インデックスに反映されるまでには時間がかかります。通常、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。また、順位変動には、コンテンツの質や被リンク、サイトの構造など、他の多くの要因が複雑に絡み合っています。

焦らず長期的な視点で取り組むことが大切です。SSL化は、ユーザーと検索エンジンの両方からの信頼を高めるための基礎工事です。すぐに目に見える効果が現れなくても、Webサイトを健全に運営していく上で不可欠な投資であると理解しましょう。

一部のページだけSSL化するのではダメですか?

個人情報を入力するフォームなど、特定のページだけをSSL化する「一部SSL化」は、現在のSEOの観点からは推奨されません。Googleはサイト全体がSSL化されている「常時SSL化」を推奨しており、一部のみのSSL化では十分な評価を得られない可能性があります。

一部SSL化のサイトでは、ユーザーがHTTPページとHTTPSページを行き来することになり、一貫したユーザー体験を提供できません。HTTPページを閲覧している際には、やはり「保護されていない通信」という警告が表示される可能性があり、ユーザーに不安を与えてしまいます。また、サイト内のページ遷移でリファラ情報が失われるといった技術的なデメリットも存在します。

サイト全体の信頼性と安全性を担保し、SEO効果を最大化するためには、全てのページをSSL化する「常時SSL化」が必須です。これにより、ユーザーはどのページを閲覧していても安心してサイトを利用でき、検索エンジンからも高く評価されるサイトを構築できます。

まとめ

Webサイトの常時SSL化(HTTPS化)は、もはやSEO対策の選択肢ではなく必須項目です。Googleがランキング要因として考慮するだけでなく、ユーザーのセキュリティ意識の高まりから、非SSLサイトは信頼を失い、ビジネス機会の損失に繋がります。

SSL化は、検索順位への間接的な好影響、ユーザーの信頼獲得による離脱率の改善、そしてサイト自体のセキュリティ強化という、SEOにおける重要なメリットをもたらします。無料・有料に関わらず、まずはサイト全体をSSL化し、ユーザーと検索エンジンの両方から信頼されるWebサイトの土台を築きましょう。

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