アーンドメディアとは?アーンドメディアの種類や特徴

アーンドメディアは、企業が直接支払いをせずに第三者から獲得する情報発信です。これは現代マーケティングにおいて、信頼性の高い情報源として重要性が増しています。

本記事では、アーンドメディアの基本概念から種類、特徴まで体系的に解説し、ビジネスでの効果的な活用法を紹介します。アーンドメディアを理解することは、持続的なブランド価値向上の第一歩となるでしょう。

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目次

アーンドメディアとは?

アーンドメディアとは、企業が広告費を支払うことなく獲得するメディア露出のことです。その名の通り「Earned(獲得した)」メディアであり、第三者による客観的な評価が中心となります。

このメディアが重要な理由は、消費者からの信頼度が非常に高いためです。企業の広告と異なり、中立的な立場からの情報として受け止められるからです。

具体例としては、ニュースでの報道、消費者のSNSでの好意的コメント、レビューサイトの高評価などが挙げられます。これらは良質な商品・サービスの提供や誠実な企業活動の結果として自然に生まれることが多いのです。

このように、アーンドメディアは企業が直接コントロールすることは難しいものの、真の評価に基づく情報発信として、長期的なブランド価値向上に大きく貢献します。

ペイドメディア、オウンドメディアとの違い

ペイドメディア、オウンドメディアとの違い

アーンドメディアは、ペイドメディアやオウンドメディアとは明確に異なる特性を持っています。この違いを理解することが、効果的なメディア戦略の鍵となります。

ペイドメディアは企業が広告費を支払って利用するメディア枠です。テレビCM、新聞広告、Web広告などがこれにあたります。メッセージの内容や掲載タイミングを企業側でコントロールできる反面、広告と認識されるため信頼性では劣ります。

一方、オウンドメディアは企業自身が所有・運営するメディアで、自社ウェブサイト、ブログ、SNSアカウントなどが該当します。情報を完全にコントロールできますが、自社発信のため客観性には限界があります。

アーンドメディアはこれらと異なり、費用をかけず第三者の評価によって獲得する露出です。例えば、製品がニュースで取り上げられたり、消費者がSNSで自発的に推奨したりする場合がこれに当たります。広告ではなく中立的な情報として受け止められることで、高い信頼性と説得力を持ちます。

参考:オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディアそれぞれの違い

PESOモデルにおけるアーンドメディアの位置づけ

PESOモデルは現代マーケティングの重要なフレームワークで、アーンドメディアはその中心的な役割を担っています。

このモデルはメディアをPaid(ペイド)、Earned(アーンド)、Shared(シェアード)、Owned(オウンド)の4つに分類し、それらの連携による相乗効果を重視しています。アーンドメディアはこの中で、他のメディアタイプとの相乗効果を生み出す起点となることが多いのです。

例えば、自社ブログ(オウンド)で公開した質の高いコンテンツがSNS(シェアード)で拡散され、それをきっかけにニュースサイト(アーンド)に取り上げられるという連鎖が生まれます。また、広告キャンペーン(ペイド)がきっかけとなって話題が生まれ、結果的にアーンドメディアの獲得につながるケースも少なくありません。

このようにアーンドメディアは、PESOモデル全体のハブとして機能し、情報の信頼性を担保しながらメッセージの影響力を増幅させる効果を持ちます。そのため、統合的なマーケティング戦略において、アーンドメディアの獲得と活用は成功の鍵を握るのです。

アーンドメディアの種類と具体例

アーンドメディアには様々な形態があり、それぞれが異なる特性と影響力を持っています。ニュース記事からSNSでの言及、レビュー、専門家の推奨、表彰まで、多様なチャネルを通じて企業の評価が広がります。これらの種類を理解することで、自社の活動がどのようなアーンドメディアにつながる可能性があるのか、より具体的にイメージすることができるでしょう。

ニュース記事、TV・雑誌掲載など

ニュース記事やTV・雑誌掲載は、最も影響力の大きいアーンドメディアの一つです。これらの伝統的メディアによる報道は、幅広い層に届き、高い信頼性を持ちます。

このタイプのアーンドメディアが重要な理由は、社会的に確立された報道機関を通じて情報が伝わることで、企業の信頼性が大きく向上するためです。また、全国紙やテレビのキー局では、一度の掲載で数百万人という規模のリーチが可能になります。

具体例としては、新製品発表のプレスリリースが経済紙に掲載されたり、独自の社会貢献活動がテレビ番組で特集されたり、業界トレンドについてのコメントが専門誌に引用されたりするケースが挙げられます。

ただし、これらは企業側が完全にコントロールすることはできません。あくまでメディア側の編集方針や判断に基づいて情報が取捨選択され、表現されるのです。この「第三者による客観的な判断」こそが、広告とは異なるアーンドメディアの本質です。

SNSでの言及・情報拡散

SNSでの言及や情報拡散は、現代において最も活発なアーンドメディアの形態です。X(旧Twitter)、Instagram、TikTokなどのプラットフォームを通じて、一般ユーザーから発信される情報は強い影響力を持ちます。

このタイプのアーンドメディアが特に重要な理由は、その拡散力と共感性にあります。ユーザーが自発的に商品やサービスについて語るとき、それは友人からの推薦のように受け止められ、高い信頼性を持ちます。また「バズる」と呼ばれる現象が起きれば、数時間で数十万人、数百万人に情報が届くことも珍しくありません。

例えば、消費者が商品の使用感を投稿したり、企業のキャンペーンを友人に紹介したり、感動した顧客体験を共有したりする行為が該当します。特に人気インフルエンサーの自発的な投稿は、そのフォロワーに大きな影響を与えます。

ただし、SNSではポジティブな内容だけでなく、ネガティブな情報も同様に拡散しやすいという特性があります。日々の誠実な顧客対応や、万一の際の迅速な危機管理が重要となるゆえんです。

レビューサイト、比較サイト、個人ブログ

レビューサイト、比較サイト、個人ブログは、購買検討段階の消費者に強い影響を与えるアーンドメディアです。具体的な使用体験や評価が詳細に記されるため、購入判断の重要な参考情報となります。

これらのプラットフォームが重要な理由は、消費者が能動的に情報を求める段階で参照されることが多く、購買意思決定に直接的な影響を与えるためです。特に「実際に使った人の声」は、広告よりも信頼性が高いと認識されます。

例えば、飲食店を探す際の食べログやTripadvisorの評価、Amazonの商品レビュー、価格.comなどの比較サイトでのランキング、専門ブロガーによる詳細なレビュー記事などが挙げられます。これらは星評価や具体的なコメントを通じて、製品の良い点も悪い点も包み隠さず伝えることが多いのです。

こうしたプラットフォームでの評価を高めるには、根本的に優れた商品・サービスを提供し続けることが必要です。また、ネガティブな評価に対しては、真摯に対応し改善を図る姿勢が、かえって信頼を築くことにつながります。

インフルエンサーや専門家による発信・推奨

インフルエンサーや専門家による自発的な発信や推奨は、特定のターゲット層に強い影響力を持つアーンドメディアです。彼らの意見や評価は、そのフォロワーや業界内で高い信頼性を持ちます。

このタイプが重要な理由は、影響力のある人物による第三者評価として、専門性と信頼性の両面からブランド価値を高めるためです。また、特定の関心やニーズを持つコミュニティに効果的にリーチできる点も大きな魅力です。

具体例としては、美容インフルエンサーがSNSで自発的にコスメ製品を紹介する、IT専門家が新しいガジェットについて肯定的なレビュー記事を書く、医師が健康商品について専門的見地から推奨するといったケースが挙げられます。広告とは異なり、彼ら自身が「良い」と本当に感じたから発信するという点が重要です。

こうした推奨を獲得するには、インフルエンサーや専門家との良好な関係構築はもちろん、彼らが本当に価値を見出し、自発的に発信したくなるような製品やサービスを提供することが不可欠です。彼らの専門性や価値観を深く理解し、真に共感を得られる取り組みが求められます。

参考:アーンドメディアにおけるインフルエンサーの役割と活用方法

第三者による表彰・アワード受賞

業界団体や評価機関、メディアなどが主催するアワードでの受賞や、信頼性の高いランキングへの掲載は、客観的な評価の証明となるアーンドメディアです。

このタイプが特に価値を持つ理由は、公正な審査や評価プロセスを経て獲得される客観的な「お墨付き」であるためです。また、その権威性により、企業や製品の信頼性を大幅に高める効果があります。

例えば、グッドデザイン賞や日経優秀製品・サービス賞などの製品賞、顧客満足度ランキング、働きがいのある会社ランキングなどが具体例として挙げられます。これらの受賞・選出は、ウェブサイトやカタログ、店頭POPなどでアピールポイントとして活用できるだけでなく、それ自体がニュースとなってさらなるメディア露出を生み出すこともあります。

こうした評価を獲得するには、製品開発やサービス品質、組織運営など、企業活動のあらゆる側面で高い水準を維持し続ける必要があります。一朝一夕で達成できるものではなく、長期的な視点での地道な取り組みが、客観的評価として結実するのです。

アーンドメディアの特徴とメリット・デメリット

アーンドメディアには多くの魅力がある一方で、その性質上の課題も存在します。効果的に活用するためには、メリットを最大化しつつ、デメリットに対する対策を講じることが重要です。ここでは、企業がアーンドメディア戦略を構築する際に理解しておくべき特徴を整理します。これらを把握することで、より効果的なメディア戦略の立案が可能になるでしょう。

アーンドメディアのメリット

アーンドメディア最大のメリットは、その高い信頼性にあります。第三者の客観的評価に基づく情報は、消費者から強い信頼を得られます。

このメリットが重要な理由は、現代の消費者が企業の一方的な宣伝メッセージより、中立的な立場からの評価や実際のユーザーの声を重視する傾向が強まっているためです。この信頼性は、ブランドイメージ向上と購買意欲喚起に直結します。

例えば、数百万円の広告を出すよりも、一つの好意的なメディア記事や、影響力のあるインフルエンサーによる自発的な推奨の方が、消費者の購買決定に大きな影響を与えることがあります。特にSNSでのバズ現象が起これば、広告では不可能な規模のリーチを低コストで達成できる可能性もあります。

加えて、アーンドメディアを通じて得られる評価やフィードバックは製品改善の貴重な情報源となり、検索エンジンからの評価を高めるSEO効果も期待できます。長期的には、こうした良質なアーンドメディアの積み重ねが、強固なブランド資産の構築に貢献するのです。

参考:アーンドメディアのメリット・デメリット!導入する判断基準は?

アーンドメディアのデメリット

アーンドメディアの最大のデメリットは、企業側でコントロールできない点です。発信される情報内容、タイミング、論調などは、第三者の判断に委ねられます。

このデメリットが重要な理由は、意図しない形で情報が伝わったり、ネガティブな内容が拡散されたりするリスクがあるためです。一度ネガティブな情報が広まると、その対応に多大なリソースが必要となり、ブランドイメージに深刻な影響を与える可能性があります。

具体例としては、製品の欠陥について批判的なレビューが拡散する、SNSで誤った情報が拡散する、期待していたメディア露出が全く得られないといったケースが挙げられます。特に危機的状況では、情報の拡散スピードが非常に速く、対応が後手に回りがちです。

また、アーンドメディアの効果測定も課題です。どれだけの売上やブランド認知に貢献したかを正確に測定することは難しく、ROI(投資対効果)を明確に示しにくいのです。さらに、良質なアーンドメディアを獲得・維持するには、製品品質の向上、継続的な広報活動、迅速な顧客対応など、地道で長期的な努力が必要となります。

参考:アーンドメディアのメリット・デメリット!導入する判断基準は?

まとめ

アーンドメディアは、企業が広告費を支払わずに獲得する第三者からの情報発信です。ペイドメディアやオウンドメディアとは異なり、その信頼性の高さと潜在的な費用対効果で大きな価値を持ちます。多様な形態があり、ニュース記事やTV報道、SNSでの言及、レビュー、インフルエンサーの推奨、アワード受賞など、それぞれが独自の特性と影響力を持っています。高い信頼性とリーチの可能性がある一方で、コントロールの難しさや獲得の不確実性というデメリットも理解し、戦略的に取り組むことで、企業のブランド価値向上に大きく貢献する可能性を秘めています。

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